2009年は早くも2月中旬、プロ野球もJリーグも新加入選手を迎え、キャンプでチームを作り上げています。そしていよいよ、WBCのキャンプも始まりました。
ご存知の通り、Jリーグは今年から36チームとなりました。キャンプも中盤、選手などのチーム構成もほぼ決まってといった感じですが、相変わらず野球に比べてサッカーは選手の入れ替えが激しいですね。
筆者は元々プロ野球ファンからJリーグを観るようになった者ですので、未だにこの入れ替えに慣れません。
思えば昨年12月、例年に比べると異常なほど選手を放出するチームが多かった。東京V、札幌、岐阜、徳島、栃木・・・。
徳島に至っては、GK全員解雇という驚くべき現象が。岐阜もGK日野を筆頭に、堂々のレギュラークラスの選手もあっさりと0円提示。
栃木は悲願のJに上がった途端、10数人の戦力外。特に栃木は、
「J2に上がれた。はい、もうキミたちに用はないよ」
というようなメッセージにも聞こえるような放出。
Jを目指すチームが増えていることは大変良いことだと思いますが、正直この切り方を見てしまうと、現在地域リーグやJFLからJを目指すチームに在籍する選手が心配でなりません。
Jチームでここ数年(昔からかもしれませんが)気になることがひとつ。高卒1,2年での戦力外通告された選手が目立つことです。
もちろんプロの世界。「実力の世界」と言われれば何も言えませんが、正直腑に落ちません。
クラブからしたら、経営の面もあるのでしょうが、選手にしてみたら一生の問題。獲得する時点で、もっと慎重になるべきではないでしょうか。
高卒で入った選手は、サッカーばかりやってきた「社会」を知らない若者です。そんな選手が急に社会に出たらどうなるのか。
大袈裟な言い方かもしれませんが、クラブも選手の人生背負うつもりで、獲らないといけないのではと思います。
抱える選手の数、規模も違うが、プロ野球は高卒の選手を少なくとも3年はチームに置いている。3年から5年は時間をかけて育てる。
素質があるからプロになる。それは野球もサッカーも変わらないはずです。その素質をどうするのか、Jクラブにはその辺りをもう少し考えてもらいたいものです。これでは10代の若手選手が育つ環境がなくなってしまうのではないかと心配しています。
そんなことをトライアウトのメンバーを見たときに思ったのです。